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琉球大学大学教育センター報への掲載について

琉球大学大学教育センター報 第27号(令和6年度)において、数理・データサイエンス・AI教育推進室より、以下の2件の原稿を提供しました。

琉球大学大学教育センター報


データサイエンス教育におけるPBLの実践報告-「数理・データサイエンス・AI教育普及展開シンポジウム企業と共に創るPBL(実践型学習)~データサイエンス人材育成の深化~」を通じて-

概要
琉球大学では、数理・データサイエンス・AI教育におけるPBLをテーマとしたシンポジウムを開催し、PBLの更なる普及や既存のPBLの深化へのきっかけとなることを目指した。シンポジウムでは、琉球大学が実施したPBLの実践報告や、学生と企業関係者を交えたパネルディスカッションが行われた。シンポジウムを通じて、大学と企業のWin-Winな関係の構築のために、企業にとってのメリットを明確に伝え、協力を得やすることが必要であることが確認された。また、学生の参加意欲を向上させるため、学生の興味関心に沿った課題設定や実務体験を提供し、自発的な参加を促す仕組みづくりが重要である。

キーワード
数理・データサイエンス・AI教育、PBL、産学官連携、デジタル人材育成


大学におけるAIの基礎的な教育-生成AIの利活用と倫理-(上原 和樹)

概要
生成AIやそれらを活用したサービスは急速に増え続けており、一人一台端末の利活用が進んでいる中、ほとんどの学生は何らかの生成AIに触れる機会があるだろう。これらのサービスは対話形式で気軽に試すことができ、うまく活用できれば作業効率の向上や新たな着想を得るなど、教育面での好影響が期待できる。その一方、特性を理解しないまま利用した場合には情報漏洩や権利侵害のリスクが懸念される。そのため、AIについて適切な教育を行うことが重要となる。本稿では、共通教育科目である情報科学演習に導入した、AIの利活用と倫理や社会課題に関する講義を紹介する。これらの内容は、数理・データサイエンス・AI教育推進室においてAI教育を推進するために動画コンテンツ化して公開しており、学内外問わず申請して活用することができる。

キーワード
AI教育、生成AI、AI倫理、情報科学演習