魅力・受講生の声

受講生の声を通して、数理・データサイエンス・AIを学ぶ魅力を紹介します


パンフレットでは、「データサイエンスって何?」から、データサイエンティスト養成履修カリキュラムの紹介、そして、学生座談会の様子も取り上げられています。ぜひ、ご覧ください。

琉球大学データサイエンティスト養成履修カリキュラム

履修した学生さんの声(令和6年度)*準備中

データサイエンティスト養成履修カリキュラム学生座談会

日々蓄積される膨大なデータを解析し、価値創造出来る人材を育むために

ファシリテーター

室長 獺口 浩一

(国際地域創造学部  経済学プログラム 教授)

指導者

山田 健太

(国際地域創造学部  経済学プログラム 准教授)

  • 上間 美優(NTT西日本、令和3年度卒業)
  • 澤岻 ももこ(富士通、令和3年度卒業) オンライン参加
  • 与座 由登(国際地域創造学部4年次)
  • 外間 雅(国際地域創造学部4年次)
  • 大城 辰徳(国際地域創造学部4年次)

データサイエンスとは、統計学や数学、またプログラミングなどを用いて様々なデータを解析し、有用な知見を引き出すための学問である。琉球大学では令和2年度より、データサイエンスの講義や演習で養った知識や技術を様々な分野の「問題解決」や「価値創造」につなげることのできる人材を養成することを目的とした教育プログラム「データサイエンティスト養成履修カリキュラム」を開始した。今回は、このカリキュラムを受講した卒業生2人と、現受講生3人を招き座談会を開催し、文系に所属する学生がこのカリキュラムをどのように受け止め、どう活用し未来へと繋げていくのか、それぞれの考えを語ってもらった。

文系の私達がこのカリキュラムを履修した理由

獺口 履修のきっかけと、このカリキュラムについて知った時期を教えて下さい。

上間 私は大学3年の履修登録の時に獺口先生から教えてもらって知りました。それまでは、このような琉大の取り組みがあることも知らなかったです。私の所属する学部は文系なのにサイエンティスト?と思いましたが、ゼミなどでデータを扱う時に役に立つかもと思い履修しました。

獺口 カリキュラムのうち、どの科目を履修しましたか?また、講義を受けてみて、履修する前とデータサイエンスに対するイメージは変わりましたか?

NTT西日本、令和3年度卒業
上間 美優さん

上間 私は、「データサイエンス概論」、「データサイエンス初級」、「データサイエンスのためのPythonプログラミング」や「基礎統計学」を履修しました。履修してみて、日常のあらゆるシーンにデータサイエンスが結び付けられていることに驚きました。例えばマーケティングの手法として、口コミなど幅広い分野で使われていますね。またプログラミングでは、データを活用するには何か魔法のツールのようなものが有るのかと思っていたのですが、そうではなく、きちんとしたプロセスが必要なことを知りました。

澤岻 私は、「データサイエンス概論」、「データサイエンス初級」、「データサイエンス中級」と「データサイエンスのためのPythonプログラミング」などを履修しました。履修前は不安とワクワクが半分。機械学習などやったことがないことばかりで実際難しかったですが、これが世の中を便利にする基盤になっているのだなと感じました。

外間 僕は、「データサイエンス概論」と「データサイエンス初級」、「基礎統計学」や「経済数学」を履修しました。履修前は不安を感じていましたが、自分で手を動かして、分析し答えを導き出せるようになったことに成長を感じます。後期もデータサイエンス科目が開講されますので、ぜひチャレンジしたいです。

国際地域創造学部4年次
大城 辰徳さん

大城 僕は、「データサイエンス概論」、「データサイエンス初級」、「データサイエンスのためのPythonプログラミング」と、「基礎統計学」や「経済数学」を履修しました。「データサイエンス」という言葉はSNSやテレビで聞いたことがあったので、かっこいいと思って履修しましたが、中身は全然分からないので不安でいっぱいでした。実際に受けてみると多くのデータから、想定しないデータを手作業で取り除くなど、意外と地道な作業が多かったです。データサイエンスの華々しいイメージの裏側には、実は努力の結晶があるのだなと思いました。

獺口 大城さんは、山田先生のゼミを受けられていますね。

大城 はい。ゼミ登録の前に、「データサイエンス初級」を受講して、初めてプログラミングを経験した時に、頭に思ったことを見える形に表せるのは面白いと思いました。データサイエンスは、将来性があり、汎用性があります。将来の仕事を考える上で、文系でありながらシステムエンジニアなどの仕事にも興味が出て、東京の企業へインターンシップにも行きました。

求めるものは、人と関わり助け合える環境

獺口 琉大データサイエンスを強化する上で、なにか提案はありますか?

澤岻 私が受講していたときは、どの授業でも割と大きめの課題がありましたが、どれも一人で最初から最後までやらなければならず、やりたいことがあっても、自分の技術だけでは無理な時は諦めざるを得ませんでした。最後の課題はチームでやるなど、人と関わる、助け合える環境があれば、エラーが出た時に解決までたどり着きやすいのではと思いました。

山田 そうですね。皆さん分からないことがあれば、チャットで質問してきますが、学生同士で助け合う場も作りたいと思います。期末の課題を一人ひとりに課しているのは、グループで行うとどうしても出来る人に負担が行ってしまうためです。確かに、会社に入ればチームで作業することも増えますが、最初から最後までを一人で経験することも大切です。「データサイエンス初級」などで一通りデータ分析の流れを経験した人を対象に、チームを組んで分析する場としてPBL(課題解決型学習)を取り入れて、更に成長する場を設けたいと思います。

国際地域創造学部4年次
与座 由登さん

与座 授業が高まっていく中で教える側の人数が少ないように感じました。今は、データサイエンスという単語が入っている科目を担当しているのは、山田先生お一人ですが、違う観点からの話も聞きたいので、もっと先生が増えたらと思います。

山田 「データサイエンス初級」を始めた時、受講者は20人弱でした。しかし、今は60人。「データサイエンス概論」は100名を上限としています。正直、始まった当初はここまで多くの学生が来てくれるとは思っていませんでした。来年には新任の先生が来られる予定なのでより充実したプログラムを提供できるようになると思います。

獺口 社会人のお二人は、データサイエンスを社会人になって活用できましたか?

上間 私の今の仕事は直接データサイエンスには関連しませんが、お客様に提案する際に、データを提示することで説得力が出ることを感じています。データサイエンスを学んだからといって、必ずしもエンジニアという訳ではないけれど、学んだことは社会に出て活きていると思います。

沢岻 私は今、会社でプログラミングの研修を受けています。データサイエンスの授業で学んだものと同じ言語を使っているのでとてもスムーズです。データサイエンスを受講して分析の幅が広がったし、想像力が深まったと思います。

データに踊らされず、データを活用する人に

獺口 これからデータサイエンスを学ぶ学生はもちろん、今はまだデータサイエンスを学ぶことを考えていない学生にむけて、メッセージをお願いします。

富士通、令和3年度卒業
澤岻 ももこさん

上間 今の世の中はデータが溢れていますが、それを正しく活用できる人は、まだまだ少ないと思います。データに踊らされず、自分の手で活用するという意識を持って取り組んで欲しいです。

澤岻 私は将来を考えて受講した訳ではありませんが、実際就職したのは富士通で、職種はエンジニアです。データサイエンスに力を入れている琉大だから、文系でもエンジニアを選択肢にいれることができました。「なんとなく興味があるな」程度でも、何かのきっかけになるかもしれません。得られるものが確実にある講義だと思います。

与座 データサイエンスの授業は、統計の知識やプログラミングを用いてデータの持つ特性を明らかにする方法を教えてくれます。

外間 データや分析の手法をよく把握していないと、データに踊らされていまいます。統計の授業を受けて終わりではなく、プログラミングを使って自分で動かしてみることで活きた知識になります。データをどう使うのか、試行錯誤してみてください。

国際地域創造学部4年次
外間 雅さん

大城 僕は、データサイエンスやプログラミングという言葉に興味があっただけで、数学は苦手でしたが、データサイエンティスト養成講座を履修したことで、エンジニアとして就職が決まりました。数学は不得意とか、自分は文系だからとか、固定概念を持たずに受講して欲しいです。

山田 みなさんから嬉しい言葉をいっぱい頂き、データサイエンスの講義をやってよかったと思いました。もちろんここに来てくれている皆さんはデータサイエンスの授業にポジティブな印象を持っていると思いますが、レポートの感想を読んでいると、課題などでとても苦労した学生も多くいました。しかし、皆さんのレポートには「大変だったけど楽しかった」、「達成感があった」という言葉が並んでいて、試行錯誤の中から座学だけでは得られないものを掴んでくれたと感じています。これからも皆さんの意見も参考により充実したプログラムにしていければと思っています。

データサイエンスが、私自身の将来を切り開く。

澤紙 ももこさん(国際地域創造学部・4年生)(当時)

データサイエンス科⽬を受講して、「もっと早くに触れておきたかった」と思ったのが率直な感想です。
データサイエンスは、世の中のあらゆる課題を解決させてくれ、世の中をより便利な社会へと変えてくれる必要不可⽋な学問だと思いました。
私は、この講義をきっかけに就職活動では、幅広い業界に興味を持ち、視野を広げることができたと感じています。
講義は基礎から応⽤まで充実しているので、「プログラミングのことを何も知らない」という学⽣でも理解しやすいカリキュラムとなっています。
まだ、データサイエンスを受講していない⽅、将来に漠然と不安を抱いている⽅、ぜひ⼀度受講してみてください。

データを正しく扱って、価値を創造する⼒を養う。

上間 美優 さん(国際地域創造学部・4年⽣)(当時)

今や⽂系理系を問わず求められる、「データサイエンスの知識」を⾝に着けるため、講義を受講しました。
「データサイエンス初級」では、データの中⾝や背景を正しく理解し、適切な分析を⾏うため、「Excel」や「Python」を⽤いて⾃らの⼿でデータ解析を⾏いました。統計学の知識に加え、実際にデータを解析するための⼿法を学び、論理的思考⼒や課題発⾒⼒を⾝に着けることができたと感じています。
実際にゼミ活動やこれからの卒業研究においても、実社会の課題解明につながるデータ解析能力は役⽴っていくと思います。
今後はさらに学びを深め、データを使いこなし、様々な価値創造につなげられるような⼈材になっていきたいです。

初めてのプログラミング、コツを掴めばやみつきです。

⽐嘉 勇満 さん(国際地域創造学部・4年⽣)(当時)

私はこの講義でデータサイエンスの楽しさを知ることができました。
最初、私はデータサイエンスもプログラミングも難しそうに感じていましたが、先⽣の分かり易い授業のおかげで簡単に理解することができました。多くの情報を収集し、授業で学んだ分析を活⽤して、⾃⾝の仮説の答え合わせをする楽しさを知りました。
プログラミングも徐々にコツを掴み、パズル感覚でコードを構築して、思い通りに動いた時の嬉しさはやみつきです。
皆さんにも、データサイエンスの魅⼒を是⾮とも知ってほしいです。授業を通して学んだことは、卒業論文の作成や今後の社会⼈⽣活に必ず活きると感じます。
データサイエンスを武器により充実した「⼤学⽣」になってみませんか。